耳、聞こえません。コミュニケーション、苦手です。
そんな私の沖縄→北海道57日間の自転車旅。
生まれつき耳が聞こえず、
健聴者とのコミュニケーションに壁を感じてきた今村彩子監督。
「このままではいけない。次に進むためにも、
コミュニケーションの映画を撮ろう」
そんな想いから、自転車で沖縄→北海道 日本縦断の旅を決意する。
2015年夏、自身を被写体とするロードムービー
『スタートライン』のクランクインだ。
出発早々の荒天、道に迷ったり、
“聞こえる人”との会話に四苦八苦したり。
クロスバイク歴わずか一年、交通ルールも危なっかしい。
そんな彼女の姿を、叱咤激励しつつ追い続けるのは、
伴走者にしてカメラ撮影を担う“哲さん”。
今村監督の行きつけの自転車店のスタッフである。
2人の間には、安易な手助けや会話の通訳はしないという
鉄則が決められていた。
厳しさにヘコんで、バテて、こっそり泣いて…
それでもひたすら北に向けて走り続ける毎日。
出会った人は全国で300人。心温まるふれあいもある一方で、
気後れしコミュニケーションの輪に入れないことの多い現実。
ままならない自分に苛立ちがつのる。
心を閉じて黙り込む彼女に、哲さんの鋭い言葉が飛ぶ。
「何もできないって、あなたが思い込んでるだけでしょう!」
「コミュニケーションを、あなた自身が切っている!」
相手を想うがゆえの容赦のなさに、一触即発の危機が何度も訪れる。
私はどうすべきなのか…悩み苦しむ彼女に、
北の大地で奇跡的な出会いが待っていた。
自転車で日本縦断の旅をするオーストラリア人、ウィル。
彼もまた、聴力にハンディキャップを抱えていた。
しかし、聞こえない上に日本語がカタコトのウィルが
楽しそうに人々とコミュニケーションする姿に彼女は驚く。
なぜそんなことができるの!?
満天の星の下、ウィルは言った「ピープル インサイド オナジ」
最北端の地は、ゴールなのか?それとも?
彼女はどんな答えを見つけるのか?
人生の旅そのものの57日間3,824km。
ニッポン中のためらう人に観てほしい、一篇の勇気のおすそわけです。
「このままではいけない。次に進むためにも、コミュニケーションの映画を撮ろう」
そんな想いから、自転車で沖縄→北海道 日本縦断の旅を決意する。
2015年夏、自身を被写体とするロードムービー 『スタートライン』のクランクインだ。
出発早々の荒天、道に迷ったり、“聞こえる人”との会話に四苦八苦したり。
クロスバイク歴わずか一年、交通ルールも危なっかしい。そんな彼女の姿を、
叱咤激励しつつ追い続けるのは、伴走者にしてカメラ撮影を担う“哲さん”。
今村監督の行きつけの自転車店のスタッフである。
2人の間には、安易な手助けや会話の通訳はしないという鉄則が決められていた。
厳しさにヘコんで、バテて、こっそり泣いて…
それでもひたすら北に向けて走り続ける毎日。
出会った人は全国で300人。心温まるふれあいもある一方で、
気後れしコミュニケーションの輪に入れないことの多い現実。
ままならない自分に苛立ちがつのる。
心を閉じて黙り込む彼女に、哲さんの鋭い言葉が飛ぶ。
「何もできないって、あなたが思い込んでるだけでしょう!」
「コミュニケーションを、あなた自身が切っている!」
相手を想うがゆえの容赦のなさに、一触即発の危機が何度も訪れる。
私はどうすべきなのか…悩み苦しむ彼女に、北の大地で奇跡的な出会いが待っていた。
自転車で日本縦断の旅をするオーストラリア人、ウィル。
彼もまた、聴力にハンディキャップを抱えていた。
しかし、聞こえない上に日本語がカタコトのウィルが
楽しそうに人々とコミュニケーションする姿に彼女は驚く。
なぜそんなことができるの!?
満天の星の下、ウィルは言った「ピープル インサイド オナジ」
最北端の地は、ゴールなのか?それとも?彼女はどんな答えを見つけるのか?
人生の旅そのものの57日感3,824km。
ニッポン中のためらう人に観てほしい、一篇の勇気のおすそわけです。
今村彩子は、生まれつき耳が聞こえない。
聞こえないことより、聞こえる人と接する時が問題なのだと彼女は言う。
コミュニケーションの壁に何度も絶望を感じてきた、と。
そして、 聞こえないから仕方ない…そう思おうとする自分を、
「言い訳して逃げている」と内心責め続けてもいた。
映画監督として、一人の人として、次のステージに進むためには、
これまでの作品の底辺に流れていながらも、
直視することを避けてきた「コミュニケーション」に対峙するしかないーー
今村が心を決めたのは、監督業16年目のことだ。
突然の不幸が相次いだ。母と祖父の死。
今村は打ちのめされ、気力をなくした日々が続く。
いつしか死んでもいいとさえ思うようになっていた。
そんなある日、クロスバイク(スポーツ自転車)に乗った時のこと
全身で感じた風が、次第に彼女を覚醒させた。
「死を思うくらいなら、夢だった日本縦断をしよう!」
思い立ったら、もう止まらなかった。
自転車で日本中を旅する×コミュニケーションをテーマに新しい作品を撮る。
二つの夢が重なり、一つになった。
そして、今村は愛車GIANTグレートジャーニー号を入手する。
数々のドキュメンタリー作品を手掛けてきた今村だが、
『Start Line』には、これまでと大きく違う点があった。
それは、自分自身が被写体(主人公)となって、
スクリーンに自分のすべてを晒すという試み。
そして、伴走者でありカメラマンとの、二人三脚の撮影スタイル。
予測不能な行程…何もかもが初めてだった。
スポンサー集めに奔走しながら、
インターネット上のクラウドファンディングでも出資者を募り、制作費の一部を調達。
こうして2015年7月1日、ついに出発、クランクインを迎える。
スタッフ
監督・撮影・編集
今村 彩子
堀田 哲生
山田 進一
やとみ またはち
斉藤 元
澤田 弘基
関 純一
小池 英恵
William J. Herlofsky
青木 裕・磯村 恵・伊藤 静枝
今村 敏雄・片岡 路子・川中 千亜希
北村 奈緒子・久野 恭子・黒田 貴美
坂野 和子・櫻井 悟・鈴木 智子
清家 三智・鳥居 真美・新野 史典
保崎 裕徳・水野 千詠美
鳥居 正幸 ・小笠原 円
川嶋 なぎさ
中島 理恵子
リガード
Studio AYA
東京都聴覚障害者連盟
愛知県手話通訳問題研究会
● アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
● 株式会社アンプリライブ
● NPO法人イエロー・エンジェル
● 株式会社 映像畑
● 岡谷鋼機株式会社
● 株式会社オージーケーカブト
● カシオ計算機株式会社
● 株式会社キクチメガネ
● 北川塗料株式会社
● グラスバレー株式会社
● 株式会社 健康体力研究所
● 株式会社 広告共和国
● 滋賀丸石自転車販売株式会社
● ジテンシャデポ
● 株式会社 新宮運送
● 株式会社ダスキン
● 公益財団法人 ダスキン愛の輪基金
● ダスキン新居浜支店
● 株式会社デンソー
● 東芝手話倶楽部
● 日本財団
● ファルタ・マイクロバッテリー・ジャパン株式会社
● フォナック・ジャパン株式会社
● 富士通株式会社
● 株式会社モンベル
● 株式会社リンクアーツ
自転車日本縦断のプロジェクトを
クラウドファンディング「READYFOR」で応援していただき、
183万5,000円の支援金が集まりました。
https://readyfor.jp/projects/bicycle-road-movie
そして「READYFOR」の審査を通過した3027プロジェクトのうち、
目標金額に達成した710プロジェクトの中から
「READYFOR Lady賞」に選ばれました。
これもひとえに、応援していただいた皆様のお蔭です。
本当にありがとうございました。
授賞式の様子がこちらからご覧になれます。
https://readyfor.jp/readyforoftheyear2015