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映画「架け橋 きこえなかった3.11」の紹介

解説

2011年の3月11日以降、テレビや新聞は被災地の状況を連日流し続けた。衝撃的な津波の映像や、雪の降るなかガソリンや食糧など物資の不足に困窮する人々、瓦礫と化してしまった、かつて町のあった風景。たとえ遠く離れた場所にいても、次々と映し出される被災地の状況に、胸を痛めなかった人はいないだろう。ところが、そうした一般の報道からすっぽりと取り残されてしまったのが、被災地で暮らす聞こえない人々の存在だった。彼らは無事だろうか。必要な情報や支援を受けることができているだろうか。テレビでも新聞でも、そんな状況はまったく伝わってこない。意識して情報が出されないのではない。混乱のさなか、普段でも届きづらい聞こえない人たちの声はすっかり埋没してしまうのだ。

震災から11日後、今村監督は名古屋を出発し、いち早く被災地へと向かった。手話と字幕で情報を伝えるCS放送「目で聴くテレビ」のディレクターとして、ろう者の現状を知り、世の中に伝えるためだった。避難所で出会ったろう者たちは、津波の警報が聞こえず、避難所へ行くように緊急放送が流れていたことも知らなかった。近所の人が助けに来てくれて一緒に避難できた人もいれば、揺れが納まったことに安心して自宅に残り、津波が来て閉じ込められてしまった人もいる。避難所にいても、必要な情報は伝わりづらく、みんな不安を抱えたまま、疲弊した表情を隠せないでいた。 実際、今回の震災では、障害を持つ人たちの死亡率が一般の場合の2倍にものぼっている。警報が伝わっていれば、避難の情報がちゃんと届きさえしていたなら、助かったかもしれない命があった、という事実。誰もがかけがえのない人生を歩んでいるのに、命に関する情報の不全が、これほどの格差を生んでいた。

耳の聞こえない人に限らず、目の見えない人や、身体に障害を持つ人たち、外国人で十分に日本語が理解できない人など、災害下で情報弱者となってしまう人たちがいる。当たり前のことだけれど、防災情報は、すべての人に正しく迅速に伝えられなければいけない。そのためにはまず、この社会にはそれぞれ違った背景を抱える人々がともに生きているのだと知らなければ始まらない。この映画は、まさに一人一人のささやかでかけがえのない個人の生と、ちいさな絆や人の縁を見つめている。どんなときにも花を咲かせる大地の豊かさと同じように、被災地のろう者たちも、やがてお陽さまに向かって微笑む強さを回復していく。そんな人々の心をつなぐにように、橋は架けられていく。たとえ離れた場所であっても、立場が違う者同士でも、人と人の心には、虹のような橋が架かるのだと信じるところから、一本の映画が生まれた。

登場人物の紹介

スタッフ

監督・編集/今村 彩子
撮影/今村 彩子・7fish・渡辺 佳宏・古川 元・柳 喜代子
語り/小島 一宏
音響/新美 滝秀
録音/所 維織
音響効果/伊藤 琢磨
MAミキサー/澤田 弘基
MAマネジメント/関 純一
監修/堀 雅司
題字/大野 紫光
デザイン/asa.design
写真/松本 幸治
機材提供/グラスバレー株式会社
制作・著作/目で聴くテレビ
配給/「架け橋」上映実行委員会 阿久津 真美・鎌田 英嗣

主題歌

『1人じゃない』 詞・曲 小島 一宏

希望(ひかり)なくした夜
貴方がくれた電話
笑い声が 心に染みた
涙 乾いた朝 僕を包む陽射し
今日も何かが きっと始まる
いつものマグカップ
お気に入りの香り
ほんのちっぽけな こんな瞬間が
僕の明日と 繋がってる
だから だから 忘れないでいよう
僕は1人じゃない

塞いだ瞳(め)に映る 愛おしい面影
優しい青空 満天の星
耳に残るメロディ
頬張る大地の糧
そうだ 僕は今日も生きてる

「また会おう」と言った約束 果たす日まで
繰り返す痛みに 今はまだ笑えないけれど
明日は 必ず来る
だから だから ずっと信じたい
僕は1人じゃない
貴方の手のぬくもり
心に貴方がいる
ほんのちっぽけな こんな瞬間が
僕の明日と 繋がってる
だから だから 忘れないでいよう
僕は1人じゃない
だから どうか 忘れないでいて
貴方は1人じゃない

自然郷「架け橋」との出会い

私が「架け橋」を編集している時に宣伝プロデューサーの阿久津さんが
仕事で福島を訪れた時にこのお酒「架け橋」を見つけました。
どのようにすれば伝わるのだろうかと悩みながら構成を練っていた時だったので、
「大丈夫。いける!」と大いに勇気づけられました。
そして、この映画が完成しました。
この映画の題字「架け橋」はこのお酒のロゴを横文字にしたものです。

このお酒をつくっている蔵元の大木代吉本店さんは、震災で14棟あった蔵のうち、
5棟が全壊。 残りの蔵のほとんども大規模半壊となり、蔵に入ることすら
困難な状況となりました。
しかし、震災に負けないと立ち上がり、このお酒をつくりました。
福島県の復興を願い、地元である白河産の福島県酒造好適米「夢の香」を
100%使用して仕込んだ、渾身の純米吟醸酒です。

酒質:
フルーティーな香りとコメの味わいを残しながらもスッキリとした
瑞々しい飲み口が特徴。日本料理全般に合います。
1.8 L¥2,850 (税込)
720 ML¥1,428 (税込)
注文先:
(名)大木代吉本店
〒969-0213 福島県西白河郡矢吹町本町9
電話 0248-42-2161 / FAX 0248-42-2162
E-mail:daikichi4@car.ocn.ne.jp